2015年9月6日日曜日

今更ながら、Lytro 1st generation



あとからピント合わせするカメラ、Lytro 1st generation が安売りしていたの、衝動買いしてしまいました。

発表当時から欲しかったのだけれど、昔は数万円もしていたのであきらめていました。
最近だとLytro ILLUMが話題ですが、こちらはもっと高価でプロが使う様な仕様です。
この1st generationは既に生産中止品ですが、今回、安価に手に入れる事が出来ました。

早速、撮影したサンプルを見てください。
  1. クリックするとそこにピントが合います。
  2. ダブルクリックすると、ズームします。
  3. ドラッグすると、少しだけ視点が変わります。


この第一世代Lytroですが、スペックだけを見るとがっかりします。
  1. 画素数が圧倒的に少ない。出来上がる写真は1080x1080 px = 約100万画素です。
  2. その割に1枚のファイルサイズが、16Mbと巨大!
何故、こんな事になってしまうのか? これがライトフィールドカメラだからです。
3280x3280pxのCCDの前に12万個のマイクロレンズアレイが貼付けられており、色々な角度の光を複数(約10個分)のピクセルに同時に記録します。この情報を後加工する事で、あとからピントを合わせる事が出来る訳になっています。
言葉で説明すると分かった様な分からない様な感じですが、実際に製品を手にするとよーく分かります。

本体はよく言われる様にホームランバーを二回り大きくした形状です。前方にはF=2の巨大なレンズ。裏側には小ちゃなタッチLCDディスプレイが付いています。全体の質感は高く、発売直後に数万円で購入しても後悔はしなかったでしょう。
シャッターは、 ラバー部分の丸くへこんだ部分を押すだけ。ズームはその手前のラバー部分をスリスリします。起動も早くなかなかよく出来た製品です。





商業的には成功しなかったと言われる 1st generation を手に取ってみると、デジカメとしては中途半端な所がたくさんあるので、一般受けはしなかった事はよーく分かります。
でも技術的には非常に面白い、マイルストーン的な製品です。いつか、この製品がいかに凄かったか語られる日も来るかもしれません。

ガジェット好きの僕としては、とても満足の行く買い物となりました。

[注意点]
  1. 最新のソフトLytro Desktop4.0は、MacだとIntel HD4000以上が必要です。僕の11'Air mid2011はHD3000なので動きません。旧バージョン(3.1.1)ならば動くので、それをインストールしました。(Windowsは64bitOSが必要です。)
  2. 2015/9/13追記: Yosemiteに上げたら、3.1.1が動かなくなりました。4.0.0は動作します。
  3. 買った直後の充電はかなり時間が掛かります。30分以上、"0% Battery"と表示され続けて、こりゃ充電の故障かな?と思ってもガマンして待ってください。
  4. iOSアプリケーションはiOS8以上が必須です。本体のWiFiを使って転送したい人は、iOS8.0以上が必要です。






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